市立豊中病院

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肝胆膵外科-【主な疾患】胆嚢の病気について

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【豆知識】大腸がん検診の勧め

胆石について

胆石とは、結石の存在する場所により、胆嚢にできる胆嚢結石、総胆管にできる総胆管結石、肝臓内にできる肝内結石に分類されます。胆石の内訳は、約80%が胆嚢結石であり、約20%が総胆管結石症です。肝内結石は約1%とされています。

胆嚢の役割

胆嚢胆嚢は、肝臓で作られた胆汁という消化液を貯めておく袋です。食べ物が十二指腸に流れると胆嚢が収縮して胆管を通じて、胆汁が十二指腸に分泌されます。手術によって胆嚢を摘出しても、症状がでることは少ないです。脂っこい食事を食べると下痢しやすいことがあります。
しかし時間と共に、収まることがほとんどです。

胆嚢結石について

胆石が胆管との交通部を閉塞することにより、痛みが生じます。みぞおちの痛み、右の肋骨あたりの痛み、あるいは背中や右肩への痛みなど。脂っこい食事を食べた後に起こりやすいです。発作が起こる可能性は、年に1~2%ですが、一旦、発作を起こすとほとんどの方が、いつかまた発作を起こします。また、胆石が胆管に落ちると、総胆管結石となり、胆管炎や膵炎を引き起こし、命にかかわることがあります。そのため、症状のある胆石の方は基本的に手術が必要とされています。
また胆石のある方で、胆嚢に癌が含まれている率は約1%であり、癌化率は、胆石のない方に比べると14~30倍と言われています。無症状でも、胆石が充満していて検査しても胆嚢が十分観察できない場合や、胆嚢の壁が肥厚していて、癌の可能性がある場合は、手術が勧められます。

胆嚢ポリープについて

胆嚢にできるポリープという隆起状の病変です。大きさが10mm以上のポリープや増大傾向のあるポリープは、癌が含まれている可能性があるため、手術が勧められます。

手術方法について

ほとんどの症例で、傷の小さな腹腔鏡手術が可能です。腹腔鏡手術は、傷が小さいため、手術後の回復も通常の開腹手術と比較して早いのが特徴です。仕事にも早く復帰できますし、手術後の傷の疼痛なども少ないです。しかし、胆嚢の炎症の程度や出血等により開腹手術に移行することがあります(約1%)。腹腔鏡下胆嚢摘出術では、一般的に胆嚢管と胆嚢動脈を金属製クリップにて処理されますが、当科では、吸収性の縫合糸にて結紮することによって異物が体内に残らぬようにしています。

実際の入院の流れについて

胆嚢摘出術手術件数手術の前日に入院となります。手術時間は約2時間です。翌日からお水などが飲めます。食事は、昼から食べられます。
手術後、3日~5日で退院できます(入院期間は5日~7日)。退院後、2,3週間頃に外来で胆嚢の病理結果を説明させていただきます。癌が発見された場合(1%)は、追加手術が必要となることがあります。右のグラフは、当院における年間の胆嚢摘出術の推移ですが、年間200から250例の胆嚢摘出術の手術を行っています。そのほとんどは、腹腔鏡手術です。

急性胆嚢炎について

胆嚢結石などが原因で胆嚢内に細菌が繁殖し、炎症のため発熱や腹痛を伴います。重篤な場合は、胆嚢が破れて腹膜炎を起こします。近年のガイドラインでは早期の手術(特に腹腔鏡下胆嚢摘出術)が勧められています。当院でも積極的に早期に手術を行い、入院期間の短縮や早期の社会復帰に努めています。手術ができない場合は、体外から胆嚢にチューブを挿入し、胆嚢内にたまった膿を体外に排出する処置を行います(PTGBD:経皮経肝胆嚢ドレナージ)。

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