市立豊中病院

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放射線診断科・放射線治療科-【豆知識】カテーテルって何(科)?

放射線診断科・放射線治療科 | 【特色】動画紹介

【豆知識】カテーテルって何(科)?

2014年12月12日

カテーテルは、医療用に用いられる中空の柔らかい管のことで、最近TVなどで耳にする機会も多いかと思います。
このカテーテルは、胸腔や腹腔などの体腔、消化管や尿管などの管腔や血管などに挿入して、主に液の排出、薬剤や造影剤の注入などに用いられます。平成24年、天皇陛下が胸にたまった水(胸水)を取り除くために、カテーテルを胸腔に挿入して、水を対外へ誘導して排出する「ドレナージ」という治療を受けられたことでも有名です。局所麻酔下に用いられることが多く、体への負担が少ないことがカテーテル治療の最大の特徴といってもよいかもしれません。

イメージ画像さて、このカテーテルを用いた専門的な医療分野の一つに「IVR(アイヴィアール)」という治療体系があります。しかしこのIVRという言葉は一般的には余り知られていないのが現状です。心臓のカテーテル治療は最近では広く普及してきていますので、患者さんはその科を受診すれば治療を受けられるかどうかが分かります。
しかし、実際にはその他の全身のさまざまな血管や血管以外の病気に対する「切らずに治す」治療として、IVRの適応となる疾患は増えてきています。

一方で日本のIVR専門医の数は700名程度と少なく、専門の病院数も大阪府内では大学病院を除くと約20施設程度と、非常に限られています。放射線科医が画像診断を行いながら各科の主治医の先生方と協力して治療を行いますので、大きな病院でも「IVR科」の標榜がないことが多いです。ですから、患者さんは最初に何科を受診すればよいかが分からないということが起こりえます。代表的なIVRとしては、肝臓がんの患者さんに対して、カテーテルを栄養血管まで進めて、抗がん剤と塞栓物質を用いて栄養を途絶させることにより、腫瘍を壊死させる、「動脈塞栓術」という治療が挙げられます。その他にも血管や胆管などの管を拡張させるバルーンカテーテルや金属のステントを留置する治療、閉塞用の金属コイルをカテーテルから送り込んで動脈瘤や出血に対する治療など、画像診断装置や治療器具の進歩とともに、治療法も進化し続けています。

イメージ画像当院は全国でも数少ないIVR専門医修練施設に認定されており、各科を受診していただければ、院内でのスムーズな連携のもと、適切な治療が行われるようになってきており、最近では年間約600件以上のさまざまなIVR治療が行われています。これからも地域医療との連携も密に行いながら、カテーテルや針を用いた、より質の高い安全な低侵襲治療を提供できるよう心がけています。

「病気と治療法」については、実際には分からないことがとても多いと思います。ですから、少しでもご自身の病気や治療法に疑問があれば、外来で「他の治療の選択肢はないですか?」と一度先生に聞いてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、とてもよいカテーテル治療と出会えるかもしれません。

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