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市立豊中病院広報誌 病院だより No.22

大腸がんの診断・治療の最前線から

平成23年11月5日(土)「ゆやホール」第9回市立豊中病院がん医療公開講座より
市立豊中病院は、地域がん診療連携拠点病院に指定され、たくさんのがん患者さんの診断・治療にあたっています。中でも大腸がんは、最も多いがんで、年間200件を超える手術が行われています。

日本人のがん統計

日本人の死亡原因(平成20年)

約2人に1人が“がん”になり、約3人に1人は“がん”で死亡

大腸がん死亡

女性1位/男性3位  →男女共増加傾向

大腸がん

1年間の罹患数   59,900人 (平成17年)/ 1年間の死亡数  22,965人 (平成21年)

→半分以上の人は、 がんを克服しています。 早期の段階で治療することが大切。

生涯がん罹患リスク(%)
※…何人に1人か

全がん( 男性 54% ※2人/ 女性 41% ※2人)
大腸がん( 男性 8% ※12人/ 女性 7% ※15人 )
胃がん( 男性 11% ※9人/ 女性 6% ※18人)
前立腺がん( 男性 6% ※16人)
乳がん( 女性 6% ※16人 )

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大腸がんの基礎知識

大腸がんは一種の文明病

食生活が豊になり欧米化してくると、リスクの蓄積により発生率が増加します。

がんは遺伝子変化が蓄積して起こる

DNAの遺伝情報が環境からのストレスにより間違って変化していき蓄積して起こる。

リスク上昇…加工肉、アルコール飲料、 体脂肪、内臓脂肪など
リスク低下… 身体活動、 食物繊維を含む食物、 野菜、果物など
大腸がんステージ(病期)
早期がん
T期…粘膜下層から筋層にとどまる
進行がん
T期…粘膜下層から筋層にとどまる
U期…筋層を超える リンパ節転移なし
V期…リンパ節転移あり
W期…肝臓、肺などへの遠隔転移あり

大腸がんの症状
初期(0期・T期)はほとんど無症状。
ある程度進行すると… 血便・排便異常・腹痛・便鮮血陽性・貧血・嘔吐・腹満 など

大腸がんの検査

市町村で行われる集団検診やがん検診または、人間ドックなどを利用し大腸がんの早期発見に努めましょう。血便・排便異常などの症状がある人は、精密検査を受けてください。

【検診】
●便潜血検査…便に混ざっている血液を検査
●腫瘍マーカー…血液検査 病気に対する理解
【精密検査】
●注腸造影… バリウムをお尻から注入
●大腸内視鏡… 感度が高い

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大腸がんの治療

早期がん
内視鏡的治療(低侵襲治療:身体の負担が少ない治療)

●内視鏡を用いた早期がんに対する切除・治療 (ポリペクトミー・内視鏡的粘膜切除術(EMR))
●内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

腹腔鏡手術(低侵襲治療)

お腹に小さな穴を数カ所あけて炭酸ガスを入れ、お腹をふくらませて手術を行います。
【利点】 
●キズが小さいため術後の痛みが少ない
●美容学的に優れる(キズ口が小さい)
●退院や社会復帰が早期にできる可能性がある
【欠点】
●開腹手術に比べ技術的に困難
●医療材料のコストが開腹手術よりも高い

進行がん
開腹手術

がんの場所と切除範囲
●上行結腸…結腸右半切除術
●下行結腸・S状結腸…結腸左半切除術
●直腸…低位前方切除術腹会陰式直腸切断術(場合によっては人工肛門となる)

抗がん剤治療(化学療法)

抗がん剤を使わない時代、手術によりがんを取りきれなかった場合、余命半年くらいでした。現在、抗がん剤の使用・進化により生命予後が良くなってきています。
【利点】
●切除不能ながんを小さくすることにより切除可 能となる場合がある。
【欠点】
●副作用… 貧血、下痢、食欲不振、嘔気、嘔吐、全身倦怠感、皮膚障害、肝機能障害、脱毛、その他
●時間的拘束… 病院での治療の為、拘束される
●経済性(高価)… 飲み薬4−7万円ほど・点滴治療10−20万円ほどの出費(3割負担の場合、月額)
●手術で取り切れない大腸がんを、抗がん剤だけで完治させることは難しい

がん検診

大腸がんの症状による生存率は、無症状もしくは軽いと高く、早期に発見して治療すればほぼ治ります。大阪の大腸がん検診受診率は20%以下(平成22年)と低く、早期発見・早期治療のためには、定期的ながん検診が望まれます。

早期発見・早期治療のためにがん検診を定期的に受けましょう!

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診療科・部門案内-下部消化管外科

下部消化管外科では、地域がん診療連携拠点病院として手術治療を中心に主として大腸がんに対し包括的な治療を行っています。

大腸がん

早期大腸がんに対しては内視鏡治療が可能な場合、ポリペクトミー、EMR、および消化器内科と合同で大腸ESDを行い、手術適応の早期大腸がんには腹腔鏡補助下手術を導入し低侵襲な治療を行っています。
一方、大腸がんによる腸閉塞を含む急性腹症に対しては24時間体制で対応しています。

専門外来(大腸化学療法外来)

手術不能な進行再発大腸がんの患者さんに対しては、大腸化学療法外来を中心に先進の化学療法を通院で行う体制を整えています。外来化学療法の患者数は年々増加傾向となっています。
長期治療となりますが、日常生活を送りながら通院治療を受けることができます。
緩和医療においては、地域がん診療連携拠点病院であるメリットを活かし地域医療機関との連携のもとQOL(生活の質)を重視した自宅でのケアを積極的に行っています。

治療・手術件数(平成22年度)

●大腸がん/手術(222件)・内視鏡的切除(118件)・化学放射線療法のみ(25件)・外来化学療法(896件)
●大腸内視鏡治療(ポリペクトミー・入院希望者のみ)約1,066件(内科+外科)
●結腸がん/手術(136件)
●直腸がん/手術(86件)
●大腸良性手術 (28件)
●小腸手術 (40件)
●緊急手術 (110件)

先進医療とは

新しい医療技術の出現・患者ニーズの多様化等に対応するために、健康保険の診療で認められている一般の医療の水準を超えた最新の先進技術として、厚生労働大臣から承認された医療行為のことをいいます。当院では、内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(ESD)を実施しています。

内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(ESD)

早期がんに対し行われる内視鏡治療で、専用の処置具を用い大きな病変を切り取ることが可能な治療法です。

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